本日(8/29)の日経平均は、762円安。
先週末のNYダウ1008ドル安の影響ですね。
では、なぜNYダウが1008ドルも下がったかと日経新聞をみていますと
「FRBのトリレンマ」・・・・
うーん? トリレンマ(trilenma)ってなんだ!
ジレンマならわかるが、トリレンマは、初めて聞きました。
早速調べてみますと
ジレンマ :ある問題に対して2つの選択肢が存在し、そのどちらを選んでも
何らかの不利益があり、態度を決めかねる状態
トリレンマ:どれも好ましくない三つのうちから、一つを選ばなければいけない、
という三者択一の窮地
テトラレンマ(4択)
ペンタレンマ(5択)
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以下、2022/8/29の日経新聞から抜粋
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FRBは3つのことを同時には満たせない「トリレンマ」に陥っている。
①インフレ退治
②自らの財務の健全性(赤字化回避)
③株式市場の安定
ポイントは②の財務にある。利上げでFRBが民間金融機関の準備預金に
支払う利息も1年前の0.15%から2.4%に上昇した。
支払利息は雪だるま式に増え、保有資産からの金利収入を上回る「赤字」が
近づいている。
インフレ退治と赤字回避のためには利上げを続けながらも、
支払金利の上昇分を相殺できるだけの準備預金など
負債の減少が必要となるが、そうした利上げと量的引き締め(QT)の
同時加速は株価を急落させる恐れがある。
インフレ退治と株価の安定を選択すると、利上げを続けても
準備預金など負債は減らせず、赤字が避けられない。
株式市場の安定と赤字回避には、利上げを停止し、
インフレ沈静化を諦めなければならない。
当然、株式市場の安定は最劣後とならざるを得ない。
パウエル氏は「金利上昇は家計や企業に痛みをもたらす。
しかし、物価安定を取り戻せなければ、もっと大きな痛みを伴う」
と強調した。人々の物価観は経験に依存し、
放置すれば自己実現的に高インフレが定着し、
いずれFRBの信認が失墜する。そうなればインフレはさらに加速する。
それが「もっと大きな痛み」の意味だ。
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8/26ジャクソンホールでのFRBパウエル議長の強い決意表明通りならば、
米国の株安は、暫く続きそうですが、どうなりますでしょうか?